心 ―ハジマリノウタ―
「もし、何か手がかりが掴めたならば、
連絡してほしい。
では、出発は日の出だ。
南西のアジトへは汽車で行ってもらう」
そう言って、ジグは部屋を出て行った。
再び部屋に人がそろそろと増えていく。
その視線は私に向き、
私が振り返る度に逸らされる。
ああ、疑われているのか。
先ほどまで、疑われても何も思わなかったのに、
周りの者を傷つけると気がついてからは、
胸が痛い。
これは…
この感情は何?
「ユア、行こう」
リヴィアが私に声をかけて、
外へでようと促す。
私は頷いて立ち上がった。