心 ―ハジマリノウタ―
工場を出た私は、
もう奴隷で居る必要は無いらしい。
けれど、私は奴隷以外の何に
成り得るというのだろう?
どんな力を与えられようと、
誰かに必要とされようと、
奴隷以外にはなり得ない。
ならば、主に仕えるしかない。
私は頭を下げた。
「あのさ…
その主って言うの、
もうやめにしませんか?」
どういう意味だろうか?
私は考えた。
「では、主様をどのように呼べばよいですか?」