心 ―ハジマリノウタ―
「僕の名前は……」
と、主が口を開きかけたそのとき、
主の後ろにある扉が開いた。
「あ!起きたんだ、眠り姫?」
開かれたドアの先に立っていたのは、
クリスタルの部屋に一緒に来た七人のうちの一人、
知らない顔の少年だった。
「あ、いやー、
もしかして、取り込み中だった?
ジグじいさんとロックが
姫を見て来いって煩くって。
ごめんね?」
その軽い調子はどこかで
聞いたことがあるような気がした。
彼は何故か頬を赤く染めた主に謝ると、
視線を私に向けた。