World of Game

真実

そうして弥生は話し始めた。
小夜には到底信じられない話を。


此処は、ミスキア暦4000年。
高度に機械化が進んだ世界。

その中でも日本は世界一機械化が進んだ世界だった。
人々の仕事はすべてロボットがやるようになり、仕事もない人間たちは次々に堕落していった。

最早人口は半数以下。

しかし、そんなことになってもロボットの使用をやめなかった。


そうして全てを担うようになったロボットにも足りないことはあった。
プログラムしてあること以外のことが出来ないということだ。


漫画やアニメでロボットが心を持つことがいかに大きなことを起こすかということを考えた者がロボットの性能制限をした。

このまま人口が減り続けて世界がロボットだけになれば、万が一のときに対応が出来ない。

そのために、使える人間のみ保護をするようになった。


しかし、それだけでうまくはずがなかった。


使えると言っても、ロボットの制御だけ。

ものづくりの斬新な発想などはそのうちに限られてくる。
そこで考え付いたのは他の時空から優秀な子供をつれてくること。


彼らに必要な知識を与え新しいものを求めた。


そうして連れてこられたのが小夜というわけだ。


< 28 / 104 >

この作品をシェア

pagetop