【いつきの小説講座】巻ノ弐
他には作品の雰囲気、ジャンルなどに合った言葉選びをします。
『五十夜美咲事件帳』
であればミステリーっぽいですし、
『月唄の旅』
ならファンタジーのイメージが自然と湧きますよね。
『恋する旅路のその先に』
であれば恋愛ものだけれど、甘々というわけではなさそうだ、であるとか。
これらのような複合的な要素から樹さんはタイトルを決めているそうです。
ざっくりといえば、
『作品を象徴する言葉でジャンルの想像がある程度つく』
ことを意識すると比較的決めやすいのではないでしょうか。
ありがちな単語であっても、他の言葉と組み合わせることによって独特なタイトルになることもあります。
また凝り過ぎたものよりもシンプルな言葉の方が作品に合う場合もあります。
まずは周りをあまり気にせずに自分で1番その作品に合う名前を考えて見ましょう。
ただ、問題は。
完結をしてから掲載するのではなく連載作品として少しずつ更新の場合だと途中で思わぬ方向に内容が変わってしまうこともしばしば。
そのせいで最初に決めたタイトルがイメージに合わないなんてことが起きてしまうことも。
無論、タイトルは途中で変えることは出来ますが、読者に混乱を起こさせてしまうのは出来る限り避けたいですよね。
そうならないためにも書き始めの段階で揺ぎ無い作品イメージを自分の中に持つことが大切です。
作品とは自分の子供のようなもの。
しっかり悩んで素敵な名前をつけたいですよね。