pm13:00
そう大きくはない机の上に詰まれた、教科書とノート。
散乱している色とりどりのペンやいつも使っている青いシャーペン。
それらの上に、力を失い倒れている安藤の上半身。
長い髪が、蛍光灯の光を反射し艶やかに波打ち机に広がっている。
耳を澄ますと、穏やかで小さな寝息が聞こえ、その姿を安藤の真正面の席に座り、しばらく見つめていた。
ふいに俯いていた顔が横を向き、長い睫毛が髪の間から覗く。
無意識のうちに、安藤の髪の間に指を入れていた。
ゆっくりと毛先まで持って行き、思ったとおり潤いのあるサラサラの髪に、少しだけ胸が熱くなる。
この感情が俗にいうアレだとするなら―そう思うと、自分でも少し笑えた。
―そんなわけ、ない。