セカンドギャラリー.
プロローグ



このままずーっとこの時が続けばって、いつしか願うようになってたんだよね。


あたしはふと、少し静まり返った屋上で考えていた。


あたしの襟にささるバラの花と、たくさんの寄せ書きと…この思い出と。
形は変わるけど、変わらないものがあるって信じてる。



ガチャン…




「いますか?」




『いまーす…』




「…行きますよ」


『…うん!』





ヒョイッと立ち上がって、荷物達を持って、歩きだした。





あたしにとってのセカンドギャラリー。



.
< 1 / 17 >

この作品をシェア

pagetop