幸せの契約
何百という萩乃宮コーポレーションの社員の前で


突然の犬居さんの言葉

全身に鳥肌が立ち
顔に身体中の血液が集まる

私は許容範囲をオーバーしそうだった




でも
眩しいスポットライトの中で


犬居さんの真剣な瞳が



私の事をしっかり見つめていた



考えが溢れて混乱していた頭が

スーっと楽になる



私は犬居さんが好き


あるのはこの気持ちだけ



ゆっくり
深呼吸をした



そして
犬居さんを真っ直ぐに見つめる



「ずっと…傍にいます。

犬居さんが大好きです。」
< 211 / 214 >

この作品をシェア

pagetop