幸せの契約
古典の講義は私の一番好きな時間


初めてということもあって後ろの方に席を取った



「隣いい?」


顔を上げると
渋谷系のギャルファッションに身を包んだ

金髪の女の子



「あ、どうぞ。」


戸惑いながら席を空ける


「見ない顔だよね?
今日が初めて?」


気さくに話しかけてくる


「そう。
今日から編入したの。」


「へぇ。
私、神谷静香。よろしく。」


きれいにネイルがされた手が差し出された

「平瀬鈴。
よろしく。」


差し出された手を握る


「静香って呼んで。
鈴、メアド交換しよう。」


こうして

初登校日
5分を待たずして
新しい友達ができた
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