【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
夕方になると、太一が戻って来た。


太一はあたしに料理を作るように命じた。


あたしは太一の言うことは聞かずに、外に出してほしいと訴えた。


でも太一はあたしを部屋から出してくれなかった。


それどころか、あたしを殴った。


優しかった太一は、本当にいなくなってしまったのだとあたしは悟った。


今の太一は、鬼だ・・・。


人の心なんか、これっぽっちも持っていない・・・。


あたしをどんなに傷つけて、痛めつけても、何とも感じない・・・。




あたしは太一に従うしかなかった。


太一に命じられるままに家事をし、昼も夜もずっとアパートの部屋に閉じ込められていた。


言うことを聞かないと、太一はすぐに殴った。


ときには、太一のイライラのはけ口として、理由もなしに暴力をふるわれることもあった。


何度か窓から逃げ出そうとしたけれど、アパートの部屋は三階だったので、とても飛び降りるのは無理だった。



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