Sweet Kissとラブカプチーノ【LOVEドロップス企画参加作品】
でも……思わず口にしちゃいそうになるのはさっき、うれしそうにチョコをもらってたのもひとつの原因かもしれない。
あの笑顔は……頂けないよ。
ねぇ、柊二、アタシ、どうしたらいい?
わがままで意地張ってるのは分かってる。
でも、どうしても素直に謝れないよ。
そう思うとやっぱり、帰ったほうがいいよね。
こんなとこでまた、ケンカなんてしたくない。
もう一度冷静に考えてから出直そう! そう立ち上がった時だった。
「おまたせしました」
柊二があたしの目の前にカプチーノとチョコをを置いた。
え?
これは……バレンタイン仕様?
「何これ? 超かわいい!」
アタシの隣にいた人がカプチーノを指して声を上げた。