職場内恋愛
「で、分かった?
あたしの言いたいこと。」
『………全然』
反抗心むき出しの俺。
ここはロビーだ。
誰もいないけど。
俺がここにいたら京地が現れて、隣にドカッと座られた。
そしていきなり説教モード。
もちろん言いたいことは分かってる。
「いちゃつくのは結構。
ラブラブなのも結構。
だけどもっと人目を気にした方が良い」
『…………あぁ』
なんで京地に説教されてんだよ、俺。
だいたいコイツには言わないでおこうと思ったんだ。
奈々とより戻したこと。
そりゃあ結構、世話になったけど。
でもいろいろ言われるの分かってたし。
だから、言わないつもりだったのに。
「その返事でホントに分かってる?
バレたら一気に噂、広まるんだよ?!」
京地の顔は必死で。
俺はちょっとふてくされながらも頷いた。