職場内恋愛
『はぁ?お前、誰に言ってんの?』
「もちろん、センセーにだよ」
京地はニヤニヤしていて。
なんだかムカついた。
『京地、残念だったな。
その逆だよ、逆。
お前の顔見なくて済むかと思うと清々するよ』
「ひっどーい!
ホントは遊んでくれる相手居なくて淋しいくせにー」
はぁ…
どうしてコイツはこうも元気なんだろうか。
んでもってさ、京地の後ろに立ってるそこのキミ。
『相原、隠れて笑ってんなよ』
『いやぁ…相変わらず2人のやり取りはおもしろいな、って思って』
笑ってる場合じゃないから。
お前の彼女、どうにかしろよって話。
『もういい。
さっさと帰って勉強に勤しみなさい!
くれぐれも冷房の効いた部屋でヘンなことをしないように!』
そう半笑いで言うと2人はケラケラ笑う。
「センセー変態!そんなこと、普通言う?」
と、京地。
『そうだよ、センセ。
ま、でも今から2人で俺の部屋で勉強するんだー』
相原はそう言いながらも嬉しそうで。
『真面目に勉強しろよ』
俺はそう言うと教室を出た。
もう2人の相手はしてられない。
俺が疲れるから。