桜の咲く頃
家に帰って来た俺に飛び付いてきた小動物。
「七海。ただいま」
「総は又女の所?」
「只の気晴らしだよ。」
「保志くんが来てるよ。」
「遊んで貰ってたのか?」
「うん。」
「七海は保志が好きなのか?」
「うん。総の次に好き。」
あんちゃんデレデレだよ七海さん。
「顔崩れてるぞ総司」
「まぁな。何か用か?」
「明日、四葉の誕生日パーティーがあって、紹介したい娘が居るから来て。」
「俺に紹介したって付き合う事無いのに。」
「……。じゃ〜明日迎えに来るよ。」
「あぁ〜。それだけなら電話でも良くないか?」
「お前が心配だ。」
無口な保志は俺と四葉と言う彼女には普通に話す。
だからビックリしたんだ、あいつが他の奴に笑顔で話す姿を見たのには。