憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「自分の国の料理が一番好きなのは、みんな一緒だと思うよ・・ 正確には母親の料理かな?」
「・・・・・・」
「日本食はヘルシーで体にもいいし、よく食べていたんだけど、日本人は、王道の寿司やてんぷらばかり食べているわけじゃなんだね? 白いお米に味噌スープに焼いた魚・・あとあの臭いのすごい納豆とか?」
納豆が苦手なのか顔をしかめるブライアンの様子に思わず吹き出すココ
そんなココに苦笑いのブライアン
ふたりの会話は日本語だったので、周囲の人間は何を話しているのか聞き取ろうと耳を澄ましていたが全く理解できなかった
ココは、目の前に置かれた箸をとり、手を合わせ
「いただきます・・」
と久しぶりの和食を口にした
「私の家では、白いご飯じゃなくて、他の穀物が混ぜてあるほうが多いのよ・・」
姫花が栄養のバランスを考えて、東野家ではひえや泡、黒米などの入ったご飯が多かったのだ
ブライアンはココのそんな話を隣で聞きながら、自分も同じメニューを食べ始めたのだった
魚の骨が上手にとれず、苦戦しているブライアンにココが手伝ってあげたり、ココのとなりに座っていたハンナでさえもふたりの間にある雰囲気に入れないのだった
ブライアンとココは食後の緑茶を飲み、自然と一緒に席を立ち、そのまま扉の向こうへ消えて行ったのだが、ふたりのこの様子に、最初、ココに鋭い視線を送っていた周囲の女の子達もため息をつくしかなかった
「・・・・・・」
「日本食はヘルシーで体にもいいし、よく食べていたんだけど、日本人は、王道の寿司やてんぷらばかり食べているわけじゃなんだね? 白いお米に味噌スープに焼いた魚・・あとあの臭いのすごい納豆とか?」
納豆が苦手なのか顔をしかめるブライアンの様子に思わず吹き出すココ
そんなココに苦笑いのブライアン
ふたりの会話は日本語だったので、周囲の人間は何を話しているのか聞き取ろうと耳を澄ましていたが全く理解できなかった
ココは、目の前に置かれた箸をとり、手を合わせ
「いただきます・・」
と久しぶりの和食を口にした
「私の家では、白いご飯じゃなくて、他の穀物が混ぜてあるほうが多いのよ・・」
姫花が栄養のバランスを考えて、東野家ではひえや泡、黒米などの入ったご飯が多かったのだ
ブライアンはココのそんな話を隣で聞きながら、自分も同じメニューを食べ始めたのだった
魚の骨が上手にとれず、苦戦しているブライアンにココが手伝ってあげたり、ココのとなりに座っていたハンナでさえもふたりの間にある雰囲気に入れないのだった
ブライアンとココは食後の緑茶を飲み、自然と一緒に席を立ち、そのまま扉の向こうへ消えて行ったのだが、ふたりのこの様子に、最初、ココに鋭い視線を送っていた周囲の女の子達もため息をつくしかなかった