憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
すぐに、ブライアンとココは校内でも有名なカップルになっていった
ふたりの間には、「好き」だとかの言葉はなく、恋人達のするようなキスもなかったのだ
が周囲はそんなこと知らない
ホームシックというわけではなかったが、ブライアンはおいしい日本食のお店を知っていて連れていってくれたし、日本語での会話もたのしかった
もちろん勉強の為の留学だったので、ブライアンとの会話は英語が主だったが、たまにポロッとでる日本語に反応してくれるのが心地よかったのだ
カフェでのバイトも相変わらずで、一緒に出かけるのを強制せず、ココの都合を最優先してくれることも、ブライアンと一緒に出かけるのが嫌じゃない理由でもあった
授業が終わり、ハンナと歩いていると中庭でブライアンが待っていた
「ココ!行ける?」
カフェでのバイトがない今日はブライアンに航空ショーに誘われていたのだ
「ブルーエンジェルスだっけ?」
とハンナ
「今日は、サンダーバーズ方だよ。日本のブルーインパルスと競演するんだ」
とブライアン
「へぇ・・ どこでやるの?」
興味のない返事のハンナ
「ネリス空軍基地」
とブライアン
「は? ネバダまで行くの?」
と固まるハンナ
「そう・・ 非公開のショーなんだけどね」
とブライアン
その横で、掲示されているテスト範囲を必死に写しているココ
ふたりの間には、「好き」だとかの言葉はなく、恋人達のするようなキスもなかったのだ
が周囲はそんなこと知らない
ホームシックというわけではなかったが、ブライアンはおいしい日本食のお店を知っていて連れていってくれたし、日本語での会話もたのしかった
もちろん勉強の為の留学だったので、ブライアンとの会話は英語が主だったが、たまにポロッとでる日本語に反応してくれるのが心地よかったのだ
カフェでのバイトも相変わらずで、一緒に出かけるのを強制せず、ココの都合を最優先してくれることも、ブライアンと一緒に出かけるのが嫌じゃない理由でもあった
授業が終わり、ハンナと歩いていると中庭でブライアンが待っていた
「ココ!行ける?」
カフェでのバイトがない今日はブライアンに航空ショーに誘われていたのだ
「ブルーエンジェルスだっけ?」
とハンナ
「今日は、サンダーバーズ方だよ。日本のブルーインパルスと競演するんだ」
とブライアン
「へぇ・・ どこでやるの?」
興味のない返事のハンナ
「ネリス空軍基地」
とブライアン
「は? ネバダまで行くの?」
と固まるハンナ
「そう・・ 非公開のショーなんだけどね」
とブライアン
その横で、掲示されているテスト範囲を必死に写しているココ