憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
お肌によくないとかなんとかでカフェインを取らないママは、果汁が100%であるのを確認してから、パッションフルーツのミックスジュースを注文していたけど、私はとにかくシュワーって感じだったので、炭酸飲料をオーダーした

「ココ? 今は若いからなんとでもなるけど、この炭酸飲料にどれだけのお砂糖が入ってるか理解してる?」

ほら・・ また始まった・・・

「・・・はいはい・・ よく存じております」

もう・・面倒くさい・・

「全く・・・」

こんな私にママは呆れているんだと思うけど・・

「でも、ママ? 私これからもパパやママみたいな仕事をすることはないと思うし、それを考えるとママ程神経質にならなくてもいいと思うんだけど?」

そう・・ 私は全く興味がない

「・・それでもよ! 気をつけておくことに無駄なんてないの!! 後で後悔しても遅いんだからね!!」

「はいはい・・・」

ママに口で勝てるとは思わないので、適当なところで折れるのがうちの家族の鉄則だったり?

しばらくして、ママの携帯に入った電話でそのカフェを出た私達

プップー

出た途端に鳴らされるクラクションの音に顔を向けると

運転席の扉に寄りかかったレン兄がいた

「レン~ サンキューね~」

ママは笑顔で助手席に乗り込む

私は重い荷物を抱え、フラフラしながら車に歩いていくと、見かねたレン兄がさっと荷物を持ってくれた

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