憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
トランクに荷物を押し込めたレン兄は、運転席に座る
そのままの流れで、シートベルトを締めて、ミラーで私を確認したレン兄は
「じゃあ、行くよ? って姫花・・ ちゃんとベルトしてくれよ?」
と助手席のママに覆いかぶさるようにして、シートベルトを引き出し、カチャっと締めていた
詳しくは知らないんだけど、小さい頃、レン兄とママだけで生活していた期間があるらしく、レン兄にとってママは母親というより大切な女?的な感覚みたいで、後部座席から見ている私にはこの二人、傍から見たら年の差カップルに見えなくもないのかな・・なんて思ったり?
あ~でも、ママって実年齢よりかなり若く見えるから、普通のカップルに見えるのかな?
な~んて一人考えているうちにいつのまにか発進していた車は表参道を抜け、青山へむかって行く
「気をつけて行くのよ?」
「わかってるって!! じゃあな」
え?
ボーっとしているうちに、車は止まり、ママだけを下ろして再び発進していく
「え? 何? ママは?」
「お前、さっきの話し聞いてなかったのかよ? 姫花はキャサリンの予約が入ってるんだよ・・ だから俺がわざわざ迎えにきたんだろ?」
「え~聞いてないし・・ っていうかどこに向かってるの? うちに帰るのに、高速なんて乗らなくていいじゃん?」
「そうだよ? うちに向ってるんじゃないから高速に乗ってんだろ?」
なんか、急に不機嫌なレン兄・・
「なんで、そんな怒ったような言い方するの?」
「別に怒ってねぇし? これだからお子様は嫌だねぇ・・」
「はぁ!! 何!? 超ムカツクんだけど? マザコンのくせにえらそうに!!」
「てめぇ!! マザコンだと? フザケんなよ? つーか、世界中の男はみんな基本、マザコンなんだよ!!」
「ほぉ~ 自分がマザコンだと認めるってことね!!」
そのままの流れで、シートベルトを締めて、ミラーで私を確認したレン兄は
「じゃあ、行くよ? って姫花・・ ちゃんとベルトしてくれよ?」
と助手席のママに覆いかぶさるようにして、シートベルトを引き出し、カチャっと締めていた
詳しくは知らないんだけど、小さい頃、レン兄とママだけで生活していた期間があるらしく、レン兄にとってママは母親というより大切な女?的な感覚みたいで、後部座席から見ている私にはこの二人、傍から見たら年の差カップルに見えなくもないのかな・・なんて思ったり?
あ~でも、ママって実年齢よりかなり若く見えるから、普通のカップルに見えるのかな?
な~んて一人考えているうちにいつのまにか発進していた車は表参道を抜け、青山へむかって行く
「気をつけて行くのよ?」
「わかってるって!! じゃあな」
え?
ボーっとしているうちに、車は止まり、ママだけを下ろして再び発進していく
「え? 何? ママは?」
「お前、さっきの話し聞いてなかったのかよ? 姫花はキャサリンの予約が入ってるんだよ・・ だから俺がわざわざ迎えにきたんだろ?」
「え~聞いてないし・・ っていうかどこに向かってるの? うちに帰るのに、高速なんて乗らなくていいじゃん?」
「そうだよ? うちに向ってるんじゃないから高速に乗ってんだろ?」
なんか、急に不機嫌なレン兄・・
「なんで、そんな怒ったような言い方するの?」
「別に怒ってねぇし? これだからお子様は嫌だねぇ・・」
「はぁ!! 何!? 超ムカツクんだけど? マザコンのくせにえらそうに!!」
「てめぇ!! マザコンだと? フザケんなよ? つーか、世界中の男はみんな基本、マザコンなんだよ!!」
「ほぉ~ 自分がマザコンだと認めるってことね!!」