生意気な年下くんーmy lover boyー
「空?かえんないの?」

海の言葉で我に帰る


「う、うん。今、するよ」

海の顔が見れない

海の声を聞きたくない

あたしには帰るって言葉が
海との終わりを告げるみたいに聞こえる


「空?」


少し心配そうに声をかける海
そんなに優しく言わないで
もっと悲しくなるんだ


「ほら、行くよ?」
海があたしの手をとる

急に優しくされる態度に

戸惑いと少しの期待が生まれる


でも、お互いに何も話さない
ただ手を繋いで歩いてるだけ


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