【短】空っぽの少年
何が…起こったの?
私は必死で今の状況を理解しようとする。
そりゃあ確かに
昨日の私は何だか気分がよくなってお酒を溺れる程飲んだわ…
そりゃもう、
お前は接待帰りのサラリーマンか?
って言うくらい飲んだわ?
記憶も無くなって…
気付いたら朝になっていて…
私はベッドにいて…
そうベッドに…
しかも素っ裸で。
いや待て、もしかしたら
私は夜に開放的になって服を脱ぐ癖が…
あるわけない。
いくら私でも下着までは脱がない。
そんな趣味もない。
なら…なんで?
そして…この腰に来る倦怠感は……。
「あ、真穂子さん。
おはようございます。」
――…!
寝室の扉が開いて、笑顔のレオが顔を出した。
私は慌てて布団でむき出しの身体を隠す。
「お…おはよ」
「今日はいい天気だったんで、洗濯物干しておきましたよ」
「え…レオが?」
「俺以外に誰がいるんすか」
レオは一部始終ニコニコして話した。