【短】空っぽの少年


「真穂子さん…」

全力で謝罪した後、レオはシュンとして首を垂らす。


「…ぐす…ごめんね…レオ…これ、ささやかだけど…」

はい、と白い紙袋を差し出す。



レオは黙って受け取って、ガサガサと紙袋を開け始めた。




「うわ…覚えててくれたんすか?」

出てきたのは私のより少し大きい青色のエプロン。


レオは瞳をキラキラと輝かせる。


それを見て更に私の心は痛んだ。



あぁ…物で誤魔化そうとするなんて…私はなんて最低なんだ…。



一度落ちるとなかなか気持ちを上げることは出来ない。


私の視線は気持ちと同じように下に下がっていった。




「えーと…なんでしたっけ、真穂子さん」

と、レオ…。






「…真穂子さん?」

「…グスン」

涙が溢れて、指では纏いきれない。


そんな私をレオは心配そうに覗き込む。



「真穂子さん…昨日の事がどうかしたんすか?」

「…うう…」

「真穂子さん…泣いてちゃ分からないっすよ。
それに、真穂子さん泣くと幼くなるんすね」


レオの余計な一言に、いつもの私が覚醒して思いきりレオの足を踏む。


レオは一瞬顔をしかめた。


< 18 / 22 >

この作品をシェア

pagetop