【短】空っぽの少年
「真穂子さん…」
全力で謝罪した後、レオはシュンとして首を垂らす。
「…ぐす…ごめんね…レオ…これ、ささやかだけど…」
はい、と白い紙袋を差し出す。
レオは黙って受け取って、ガサガサと紙袋を開け始めた。
「うわ…覚えててくれたんすか?」
出てきたのは私のより少し大きい青色のエプロン。
レオは瞳をキラキラと輝かせる。
それを見て更に私の心は痛んだ。
あぁ…物で誤魔化そうとするなんて…私はなんて最低なんだ…。
一度落ちるとなかなか気持ちを上げることは出来ない。
私の視線は気持ちと同じように下に下がっていった。
「えーと…なんでしたっけ、真穂子さん」
と、レオ…。
「…真穂子さん?」
「…グスン」
涙が溢れて、指では纏いきれない。
そんな私をレオは心配そうに覗き込む。
「真穂子さん…昨日の事がどうかしたんすか?」
「…うう…」
「真穂子さん…泣いてちゃ分からないっすよ。
それに、真穂子さん泣くと幼くなるんすね」
レオの余計な一言に、いつもの私が覚醒して思いきりレオの足を踏む。
レオは一瞬顔をしかめた。