葬儀屋少女
終幕の幕開け
現実と幻実の間の世界にある
葬儀屋
主人は若い少女。

「命を殺めたもの」

たとえ、
どんなに小さな生き物であろうと
どんなに哀れな生き物であろうと

「私が葬儀してあげてよ。
さぁ、その
恨みと憎しみを

私に頂戴な」

憎しみと恨みを食い少女は成長をする。

「私が殺めてあげてよ。

だって
貴方の命は貴方の殺めた命に
等しいもの」

葬儀屋本店。
恨みを食い、憎しみを食い、
少女は自分の罪を背負う。


死を司る神
死神
若い身なりのいい青年。

「魂を食べる者」

どんなに小さな生き物であろうと
どんなに哀れな生き物であろうと

「その魂、
いただきます」

恐怖に満ちた魂を食い、
青年は笑う。

「俺は葬儀屋の相棒。

あんたの魂、

おいしそうだね?」

死神青年。
青年はひた向きに
復讐をめざす。



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