葬儀屋少女
「高野絵美。貴女の恨み、届けたわ。」

三階から飛び降り自殺をした高野。
その恨みを漆黒の少女は受け取った。

「それにしても…。珍しいのではなくて?貴方が仕事をやりたいなんていいだすなんて」

「そうかな?」

いつになく嬉しそうな、青年。
その口元には笑みが浮かんでいた。

「アンタの為だよ。」

「?」

ぐっと少女を引き寄せる青年。
少女の腰には青年の手があてられており、少女は身動きがとれない。

「ねぇ…?」

「ッ離してちょうだい!」

少女は青年を突き飛ばす。

「しょうがないか…。今は。」


赤い薔薇が空に舞い。
赤い彼岸花が地に添えられる。


「魂は?」

「こいつのは…いらない。」




チリン…チリリン…

今日もまた鈴の音が鳴る。



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