鬼神の舞
この橋は、町と外の荒地を結ぶように架かっている。
町の要所に繋がる訳でもない奇妙な橋は、昼夜問わず人影が無かった。
勿論真白も、この橋を向こう迄渡った事は無い。
橋の反対側には、魍魎の住む異界が広がっておりそこから幾多の手が手招きしているような…そんな気がして彼女はいつも橋の真ん中辺りで取って返すのだった。
着いた…。
真白は、薄墨色の闇に浮かぶ橋を見て安堵の表情を浮かべると頭の上の籠を下ろした。
そして、蝋梅と藪椿の枝を胸に抱えると橋の上に一歩足を踏み入れた。
町の要所に繋がる訳でもない奇妙な橋は、昼夜問わず人影が無かった。
勿論真白も、この橋を向こう迄渡った事は無い。
橋の反対側には、魍魎の住む異界が広がっておりそこから幾多の手が手招きしているような…そんな気がして彼女はいつも橋の真ん中辺りで取って返すのだった。
着いた…。
真白は、薄墨色の闇に浮かぶ橋を見て安堵の表情を浮かべると頭の上の籠を下ろした。
そして、蝋梅と藪椿の枝を胸に抱えると橋の上に一歩足を踏み入れた。