胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
どれくらい歩いたのか
どれくらい酒を飲んだのかわからない。
気付いたら、飲み屋ばかりある通りの道路にしゃがみ込んでた。
俺、こんなに酔ったことないなぁ…
なんて感心したりして。
酔った勢いで、電話かけちゃお~…
俺ってバカ。
別れたんだよ…
フラれたんだよ、お前は。
酒を飲んでるうちに現実から逃避してた。
酔っ払った俺の電話を
ゆかりは優しく相手してくれるんだ。
「たっくん飲みすぎだよ~?迎えに行こうか?」
なんて…
そんなことありえねぇ…
だけど、後悔したくねぇ。
電話かけた。
かけなきゃ良かった。
決定的な一言を聞く事になる。
『ごめんね。別れよう。』
俺は、無言でケータイを握り締めたまま泣いた。
やだよ俺。
俺、恵なんて好きじゃねぇ。
手首切るから心配だっただけ…
俺、ゆかりがいないと生きていけねぇもん。
言い訳ももうできない。
俺が何を言っても
もうあいつの心には届かない…