胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


どれくらい歩いたのか


どれくらい酒を飲んだのかわからない。




気付いたら、飲み屋ばかりある通りの道路にしゃがみ込んでた。



俺、こんなに酔ったことないなぁ…


なんて感心したりして。




酔った勢いで、電話かけちゃお~…



俺ってバカ。



別れたんだよ…


フラれたんだよ、お前は。





酒を飲んでるうちに現実から逃避してた。


酔っ払った俺の電話を


ゆかりは優しく相手してくれるんだ。



「たっくん飲みすぎだよ~?迎えに行こうか?」



なんて…


そんなことありえねぇ…





だけど、後悔したくねぇ。


電話かけた。




かけなきゃ良かった。



決定的な一言を聞く事になる。



『ごめんね。別れよう。』


俺は、無言でケータイを握り締めたまま泣いた。



やだよ俺。


俺、恵なんて好きじゃねぇ。

手首切るから心配だっただけ…



俺、ゆかりがいないと生きていけねぇもん。


言い訳ももうできない。


俺が何を言っても

もうあいつの心には届かない…
< 134 / 498 >

この作品をシェア

pagetop