胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【卓弥】乱れた生活
【卓弥】




「いいじゃん…アフター…」


「うーん…今日だけはダメなのぉ…大事なお客さんと約束あるから。」



俺は、女の肩に乱暴に手を回す。


「うわぁ…もう…卓弥君ったらぁ…エッチ…」


もう感じてる、きっと…




客とはエッチしないって言うのがこいつのけじめ。

そこに惹かれた。




俺は、毎日寂しくて誰かにそばにいて欲しかった。


だけど、好きでもない女を抱いて、傷つける自分が許せなかったから、


仕方なく、店に来た。



ここなら、安心。


相手も俺を本気でなんて相手にしない。

俺もひとときの安らぎを求める。





ゆかりにフラれた日、千恵理とエッチしかけた俺はその後の記憶があまりなかった。



ズボンのポケットから一枚の名刺が出てきた。


きっと、通りすがりに渡されたものだろう。



『奈津姫』


姫…?


ピンクのその名刺を眺めてるうちに俺の足はその店へ向かってた。



ばかだってわかってる。


こんなことしてるくらいなら、土下座でもしてゆかりに謝り倒した方が…


未来は見えてくるのかも知れない。




怖かった…



また背を向けられることが…
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