胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【ゆかり】届いて…
【ゆかり】



自分の声の大きさに驚いたけど、賑やかなこの街で私の声は、空へと消える。




やだ



やだよ…




お願いだから…



助けてーーーー




もう、声が出ない。




心の中で必死に叫んだ。





『たっくん助けて!』







倒れた場所から、月がとても綺麗に見えた。



なぜだか冷静なもう一人の自分が、月に見とれてた。






「一緒に遊ぼうよ~!何もしないからさぁ!」


そう言いながら、知らない男の人が私の頬に触れた。



やだ…



私が顔を背けたことに腹を立てた男が私の肩を強引に引っ張る。




私は、草に顔をつけて…




震えてるのがわかる。




あぁ…



私、これから どうなるんだろ…




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