胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
「おい!」
その声に振り向いたと同時に、月夜にくっきりと浮かび上がるたっくんの横顔が目に入った。
神様、これは夢?
ドカッ!!
やめてーーーーー!
たっくんを殴らないで…
たっくんを蹴らないで…
キレた後のたっくんは、ものすごく強くて…
映画の中のヒーローのように、かっこよかった。
…俺の女…って言ってくれた。
まだ、
私は
たっくんの、オンナ?
久しぶりなせいか、私はただその様子を眺めてた。
まるで、テレビの中のケンカをみているような…
客観的に眺めてる自分。
震える私の肩を優しく包み込んでくれた愛しい人。
そのぬくもりで、今までの恐怖も不安も消えてしまうような…
大好きな腕の中で、ただ涙が流れた。
それからも、しばらくケンカが続き私は何もできないまま…
「今度手ぇ出したらぶっ殺すから。」
涙が止まらなかった。