胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~

ゆっくりと歩いた。


手をつなぎ、他愛もない話をしながら河原を歩いた。



川のせせらぎを聞きながら、ごろごろと転がる大きな石の上を歩く。



すごく幸せだった。


これが『愛』……っていうのかな?



なんだか


愛しくてたまらない。




たっくんが大好きで仕方がないんだ。




家の近くの曲がり角まで来て、寂しくて涙が出た。


こんなことは初めてだった。




またすぐに会えるのに…



どうしてだかわからないけど、ずっと一緒にいたかった。




一緒にいるときのあの幸せな気持ち、穏やかな気持ちが

忘れられなくて、夜中まで眠れなった。



また…



恋をしちゃった…のかな。





また


好きになっちゃった。




前とは違う。



もっともっと深い深い愛が自分の中に芽生えているのが


わかったんだ。




ドキドキとは違う、初めての感じ…



2人で1つ…


そんな感じ。




2人でいることがとても自然で、2人でいなきゃ自分じゃないような不思議な感覚。


だけど、離れていてもすごく近くに感じる。


私とたっくんが、同じことを考えてるような気がした。



離れてて寂しいんだけど、離れててもたっくんのことは何でもわかる…



こんな気持ち


初めてだった。





これが『人を愛する』ってコトなのかな…
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