胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


いつの間にか、空は夕日が沈みかけていた。

雲のスピードがとても速くて、夕焼けに照らされてオレンジ色をしてた。



俺とゆかりは、草むらに寝転んだ。


「あ~!!見つかんねぇ…」

「見つからないからこそいいんだよぉ!」


俺はすごい速さでどこかへ走る小さな雲を見つめてた。



…そんなに急いでどこ行くの?



その雲は


俺のようだった。



急いでた。


焦ってた。



どうしても、


この恋を


この愛を


失くしたくなくて…



俺のモノにしたくて…




俺は、自分の不安を消す為に結婚したいだけなのか…




今日四つ葉のクローバーが、見つからなかったのは…


きっと、神様からのメッセージ。



『焦りすぎだよ』


って。



俺の見つめる雲は、俺が目を離した隙にもうどこかへ消えていた。




また不安になる。




また ゆかりが 俺の前から消えたら…?



信じてるはずなのに、


前より深く結ばれたはずなのに…



それなのに、あの時の恐怖・・・悲しみ、寂しさがよみがえる。

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