胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


「また今度探そうね!たっく~ん・・・」


ゆかりは、寝転んだまま俺にくっついてきた。


「こらぁ・・・そんなことしたら、ここで襲うぞ!」


そんなコトを言いながら、キスをした。



くっついたままいろんな話をした。



美亜と隆介の関係…



あれから、ケー番とメアドを聞き出した美亜は、毎日メールを送ってる。


だけど、返事は早くて翌日。

しかも・・・ 『おう』とか『へー』とか。


よく疲れないなぁ 美亜ちゃんも…


電話は隆介があまり好きじゃないという理由で、かけていないらしい。


「隆介君も、キライじゃないと思うんだけどな。」


「あぁ、俺もそう思う。あいつ、きっと女性不信なんだ。それを、美亜ちゃんが治してくれればいいんだけどな!」


俺をゆかりは、すっかり暗くなった空を眺めながら手を握っていた。


風が吹くたびに、


俺は


切なくなった。



胸が・・・締め付けられるような・・


これが  『キュンとする』・・・ってこと?


これがときめきなのか。




「隆介君、2人きりになるとマジしゃべんないんだって。でも、優しくなるらしい。メットとか被らせてくれたりすんだって!信じられない!」


「マジ?それ、作戦かなぁ?アメとムチ・・・みたいな?」


ゆかりが大笑いしながら、俺の胸に顔を埋めた。


俺は、


ゆかりを強く抱きしめて激しいキスをした。



止めらんね…




いっぱいいっぱいキスをした。


いっぱい好きだと言った。



別れる前より100倍好き。


別れる前より、俺達は強く求め合い、深く愛し合ってる。



だけど・・・



別れる前より・・・俺は、臆病者になってる。



あの時のキモチが


忘れられなくて…



呼んでも呼んでも


振り向いてもらえなかったあの時の


キモチ・・・・・・・・・・・・
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