胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【ゆかり】大きな愛
【ゆかり】




静かな湖畔に響き渡る水の音……



目を閉じていた私は、あまりにも神秘的なその音にうっとりとする。






「俺、何があってもゆかりの彼氏だから。」



目を閉じた私の頭に置かれた大きな手。



そっと目を開けた私の目に映ったのは、目に涙を浮かべたたっくんだった。




こぼれそうでこぼれないその涙は、ゆらゆらと揺れながらたっくんの瞳の中で泳ぐ。




「ケータイ投げちゃった……」



眉を上げて少し微笑んだたっくんの目から涙がこぼれた。

私の手に落ちる涙…





どういうこと?


ケータイを投げた…って。





「いらねぇから…お前を苦しめるものはいらないから…」




そんな顔しないで…


一人ぼっちみたいな悲しい顔。



立ち上がり、垂れ下がったたっくんの頭を抱きしめた。



「ごめん…ごめん……たっくん、ごめんね。そこまで…追い詰めて…ごめん」



「ひ…っく………俺、やだから…もう…一人はやだから…」




たっくんを不安にさせている原因…


あの時、たっくんの元から走り去った私だ…





大丈夫だよ。


もう消えないよ。


もう逃げないよ。



もう…私もたっくんしか愛せないんだよ…




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