胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


俺はきっとこの店にまた来るだろう。


そして、またつけめんを注文する…




先生は俺の馬鹿げた願掛けを、馬鹿にしなかった。

四つ葉のクローバーを探したいと言う俺の言葉に、目尻を下げながら頷いてくれた。



「最近見ないからなぁ・・・小学生とかに聞けば?公園とかで・・・。まぁ、機会があれば俺も探してやるよ、一緒に。でも俺が見つけたら俺がもらうけど。くくくくっ」


「…一緒に探してよ、先生。なぁ、先生は、結婚しないの?」


卒業式のプロポーズの話は聞いていたが、その後具体的な話は聞いていない。


「…したいよ。俺もお前みたいに焦る気持ちもある。けど、まだ直は学生だからなぁ。やっぱ、せめて社会人として働いてからかな。あいつにもいろんな経験させたいし。」



「やっぱ、先生大人だな。余裕あるな。」


水を一気に飲み干した先生を、尊敬の眼差しで見つめる。



「ねぇよ。余裕なんて・・・ かっこつけてるだけで、正直言えば今すぐ一緒に暮らしたい。帰って、直がお帰りって言ってくれるんだぜぇ…たまんねぇ。」


先生はニヤけながら天井に視線を移す。

先生も、男なんだって少しホッとした俺がいた。


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