胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
電車で20分の場所にあるデパート。
入り口に良い匂いのワッフル屋さんとクレープ屋さんがあった。
甘いものに目がない美亜が見逃すはずがない。
「美亜、絶対クレープ!!」
時々、自分の事を美亜って呼ぶ癖。
子供のようにはしゃいだり、甘えた時、昔に戻るのかもしれない。
「じゃあ、私ワッフル!」
美亜はいちごと生クリームたっぷりのクレープを口いっぱいに頬張る。
私は、夏限定のマンゴーのワッフルを注文。
限定物に弱いのは、私だけじゃないようだ。
「限定?いいなぁ、美亜もそれにすれば良かったかなぁ?」
美亜は、夏限定って旗をまじまじと見つめながら悔しがる。
直も限定に弱い。
女の子って、そこは共通なんだよね。
「一口ちょーだい!」
美亜がマンゴーワッフルを一口食べて、大声で叫ぶ。
「おっいし~!!やばいよ、コレ。ん~、最高!」
ワッフルを買おうと並んでいた人々は、きっとその声を聞いてみんな『マンゴーワッフル』を注文しただろうな…
美亜のクレープを一口もらった。
甘くて美味しくて、幸せな気持ちになる。
「ちょっと!ゆかりぃ、口にクリーム付いてる!」
美亜に指摘され、口のクリームを舐める。
…!!
美亜!!
「ちょっと、美亜~~!!くくくくっ!!ちょっと…美亜、あのね…」
笑いが止まらなくて、声も出ないくらい可笑しかった。
「ど~したのよ?ゆかりぃ!!」
私の顔覗きこむ美亜の顔……
鼻にクリーム…
しかも大量…!!
もし、今、隆介君がいたら…どんな反応だっただろうね。
美亜は、ぎゃーぎゃー騒いで恥ずかしがってる。
相当長い間、付いていたであろうそのクリームを舌でペロリと舐めた。
「あ~、もう恥ずかしい!!さっきから何となく視線感じてたんだよ~!良かった。ゆかりで…もし、隆介だったら、いつまでもそのまま教えてくれないか、思いっきりバカにすると思う!!」