胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


ベンチの背もたれに全体重をかけ、空を見上げた。



3階の窓から、俺を見てる奴。



麗奈……




このままにしておくべきか


どうして嘘ついたんだと詰め寄るのか…




争い事は好きじゃない。


だけど、


やっぱり、麗奈にはちゃんと言わなければならないことがある。





俺は手を振って、麗奈を見た。



胸が痛かった。



俺を見て、物凄く嬉しそうな顔をする麗奈が…





気持ちはよくわかるから…




好きだって気持ちは、人を悪魔にも天使にも変えてしまう。





わかる。



麗奈も本当は優しくて、正直な子だ。



だけど、恋愛は人を変えてしまう。




…俺だって…


野間のこと、憎くて仕方がなかった。



どんな手を使ってでも…あいつをゆかりから離したかった。




嘘でもなんでもいいから、


ゆかりが野間を嫌いになる方法を考えた。





それくらい、麗奈も


俺を好きなんだって思うと…


なんとも言えない気持ちになる。




俺は、見上げた窓から手を振る麗奈に手招きした。



きっと…期待してるであろう麗奈の笑顔。




ごめんな…



俺を好きになってくれた大事な人。




麗奈を狂わせてしまった俺を…



許してくれ…






< 462 / 498 >

この作品をシェア

pagetop