★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



「お前はお前のまんまで、ぶつかってけばいい。バカな駆け引きとか、しなくていいんだからな。」


「お兄ちゃん…。」



ヤバい。今…お兄ちゃんがめちゃくちゃいい兄貴に見える。



惚れはしないけど、鈴に見してあげたい、今のお兄ちゃん…。



「ありがと!お兄ちゃん♪」


「ばか、キモイ。」


「き、キモイ!?」



今さっきのいい兄貴だとかなんとか言ってたとこ、なかったことにしたい。



「ふんだ、お兄ちゃんなんかもうオッサンだ!鈴に振られてしまえ!」


「な!気にしてること言うなよ!!」


「(`ε´)!」



私だって言ってやる!!



「まぁ、そのへんは俺のテクでカバーするしかないな。」


「何?俺のテクって。」


「ハッ、これだから恋愛初級者は…。テクっつったら、アッチのテクしかないだろ?」


「はっ?アッチ~?」


「ベットテクだよ。えっちテ…」


「あああああああ~~~~~~~~」



最後まで言わせないし。



鈴、こんな男でいいのかい?



今ならまだ間に合うよ?



私は心の中で鈴にそんなことを問いかけながらも、



恋愛相談にのってくれたお兄ちゃんに感謝した。



そして、明日の放課後を楽しみにドキドキしながら、眠りについた。




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