★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



「『やっぱり私とは無理だ』って言われると思ってた。…でも、誠二クンね…」



そこまで言って鈴は恥ずかしそうに、俯いてしまった。



え?え?お兄ちゃんがどうしたの?



「照れないで、続き②。」


「う、うん。」



鈴は朝から真っ赤になって、話してくれた。


振られると思い込んでた鈴に、お兄ちゃんが…その…き、キスしたんだと。



びっくりしてる鈴に、お兄ちゃんはこう言ったらしい。



『今から俺は、…鈴チャンだけのだから。』


そして鈴は、とろけたまま…家まで送ってもらったらしい。



―――――――――



あの、一言よろしくて?



「甘すぎだろっ!!!兄貴!!」



なんてヤツだ。我兄貴ながら、とんでもなく甘い。



そんなこと言ったら、鈴完全にとけてまうわ!!



てか、キスしたのかい!



あ、昨日の夜…



「鈴にヘンなことしてないよね?」


「してない!……………………多分。」



多分って、だから多分だったのか!



私は朝から、親友の幸せ報告を受けて、涙が出るくらい自分も嬉しくもなり…



また、



お兄ちゃんのモテる男の恐ろしさを知ったのでした。




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