★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



――――――――――――――
―――――――――



「えみ~起きなさ~い。」



朝から響くお母さんの目覚まし声。



無理だよ…眠いもん。



あとちょっとだけ寝たい…。



むにゃむにゃ……



~♪~♪~♪~



二度寝が許される日曜日の朝。



それを阻止しようとする着信音。



ふぁあ~これは私のお気に入りの着うた…


「もしもしぃ…。(眠)」


「おはよ、えみチャン。」


「おはようござ………ふにゃあ!」



朝からとびっきりの甘い声!



大好きな人の声!



一瞬で目が覚める。



「お、おはよ!高原さん!」


「寝ぼけてたな?それに、また名字で呼んだな?」


「あ、つい!」



恥ずかしいんだもん。



「ちゃんと名前で呼んで。」


「う゛ぅ……」


「ほら。呼ばないと、今日のデートでいじわるするぞ?」



え!?そんなぁ!



「おはよ、だ…大吾…さん。」


「ん、よくできた♪」



付き合いだして分かったこと、それは
いつも優しい高原さんは、時々いじわるになる。



それに、



「好きだよ。えみ♪」


「/////。」



私の専属パティシエさんは、



どんなスイーツよりも甘いです。




< 330 / 332 >

この作品をシェア

pagetop