すき、好き、もっとスキ。



朝、起きたら隣に璃久の寝顔があってさ。



「おはよ♪」



なーんて、璃久の鼻をツンツンってつついて、起こしてあげて。



「あ、梢おはよ」



って璃久が寝ぼけた顔で笑ってくれてぇー。

で、そのまま“おはようのキス”とかしちゃうのー!



「にへへへ」



自分の妄想に、変な声で笑ったあと、急に虚しさがこみあげてきた。


最近のあたしはイタイ。


こんな妄想物語ばっかり考えちゃってるんだもん。


間違いなく、璃久不足!!


璃久に会えてないから、こんなバカな妄想ばっかりしちゃうんだ。

わかっていても、これを解決出来るのは時間のみで。

璃久のテストが終わってくれなきゃ、どうにもならない。


それがわかっているから、尚哀しい。

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