すき、好き、もっとスキ。



「璃久ー、お疲れ様!」

『……お前、ほんま時間ちょっきしやん』



少し気だるそうな声を出す相手、璃久はあたしの彼氏。

3つ下の高校生。



「うんっ! 早く声聞きたかったんだもんっ」

『……あ、そ』



璃久と初めて会ったのは、高2の時にクラスメートの家に遊びに行った時だった。

弟だと紹介された璃久は、ハチミツ色の髪に、170ちょっとの背。

クリクリの瞳に、ほんのり赤くて薄い唇。


だけど童顔な顔からは想像も出来ないくらいに口が悪くて、態度もデカイ(笑)


そんな璃久に気付けば恋してて、鬱陶しいくらいに付き纏って、猛アタックに猛アタックを続けて。

押して押して、やっとの思いで付き合って貰えて、もうすぐ3年目になる。



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