夢の続き~天国へのloveletter~(実話)
『里沙〜!待たせてごめん』


弘樹さんの声がした


『弘君さっき金髪の女が来て〜〜』


里沙は彼が来るなりさっきの事を説明した


『麗奈ちゃんありがとう』


『いぇ…里沙の事よろしくお願いします』


弘樹さんは四人程友達を連れて来ていた


その中に卓也君の姿はなかった


あぁ…やっぱり来てないか



がっかりしながらイチャイチャする里沙達の後ろにいるのも虚しかったのでまた綿菓子を買いに出店まで走った



『あの…一緒に花火見ませんか?』


綿菓子を頬張っていると後ろから声がした


また…ナンパ



『はぁ???誰があんたなんかと…』


おもいっきり睨んだ


『え――!!卓也君??』



振り返ると

金髪は黒になり

髪も短くなってピアスもしていない卓也君がいた


相変わらず服は変なヤンキージャージだったけど



『どぉしたの?別人じゃん』



『どおしたの?じゃね〜よっ!お前が約束したんじゃね〜か!俺がどれだけこの姿ツレに見られるの恥ずかしかったか〜』


『ばっかみたい〜〜!』


何だか分からないけど涙が出た


『俺と付き合ってくれるよな?』


『うん…いいよ』


7月20日


この夏祭りの日から


お互いの事を


「卓也」


「麗奈」


と呼ぶようになった


そしてこの日初めてアドレスの交換をした


ナンパの出会いなんてなんて最低と思っていた


でも…


そんなの思い込みだった



忍さんの言ってた意味が分かった気がする…


この日二人で初めて見た花火は特別綺麗だったね



仕掛け花火に


打ち上げ花火


「俺は最後のデッカイ花火が大好きなんだ。今までの花火の中で1番派手で迫力あって…男の魂みたいな感じするよな」



訳が分からない事を恥ずかしそうに言う卓也は
花火よりも輝いていたよ




来年も再来年も一緒に花火見ようね


そう約束した…






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