気づけば、あなたが

先輩からの告白

翌日


クラスでは自己紹介が始まり、教室の中は少しざわついていた。



男子はまだ あどけない幼さが残る感じの人もいた。


この高校は、スポーツが特に盛んで 専門のコーチを呼ぶ事もあった。



特に陸上部は、
部活動の中でも
ダントツの花形であった。



やはり陸上部も、大勢の人数が毎年 入部する。


しかし、3日目には
相当の脱落者が出る程、ハードなメニューになっている。



中学生の頃とは違う。



自己紹介も そこそこに聞いている程度で、窓際に座っている杏はそこから見えるグランドを眺めていた。



高校生活をスタートしたばかりだというのに、
何故か冴えない表情の杏だった。



・・・明日は部活動見学の日だから、行ってみようかな・・・。



それと同時に
先輩の存在が気になりだしていた。
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