ヴァンパイアの花嫁 番外編①
ティナは窓辺に立ち人間界とは違う閑散とした景色を見ていた。


この世界は色がないというのだろうか、人間界と同じ世界なのだがなんとなく薄暗い。


色がまったく無いわけではない。


森は緑色だし、人間界の天気が悪い日のような空色はティナにとって薄気味が悪い。


そんな景色を見ているとティナは気分が滅入ってくるのを感じる。




(人間界に帰りたい・・・)


レオンの人間界のお屋敷なら気分は晴れてくれるかもしれない。


ここにいてもレオンに会えないのならば帰りたい・・・。


レオンは忙しくてもう夕方になるというのに今日は一度も会っていない。



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