1Rの彼女
4.room
結子さんの自由人っぷりは相変わらずだが、同居生活にも慣れてきた。
自分のこと以上に、結子さんの世話を焼いている。

大変なのに、結子さんの喜ぶ声や笑顔で帳消しになってしまう。

甘いなぁ、俺。


それに、結子さんとの暮らして、悪いことばかりじゃない。

小さいことだが、良いこともある。

バイトの時給が100円アップしたり、今まで出ていなかった交通費まで支給されるようになった。
結子さんが気まぐれに応募しまくっている懸賞に当選したり。
福引で特賞の温泉旅行を当てたり。

あんなに自由な行動をとっているのに、なぜか人当たりがいい。
近所の八百屋さんでは野菜を、お肉屋さんでは高級肉をおまけしてもらったり。
結子さんの連れだと分かった俺にもおまけしてくれる。



まるで、幸運の女神みたいだ。


だが、その女神も時として、厄介なものにもなってしまう…。





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