1Rの彼女
抑えきれない。


触れたい…。

結子さんに触れたい。



この幸せそうな寝顔を、めちゃくちゃにしてやりたい。
こんな関係、もうどうにでもなればいいんだ。
俺の中の、黒い感情が渦巻いている。

呼んで起きなかったら、……キスしようか。


やめろ。
今ならまだ間に合うぞ。
今まで、仲良くやってこれたじゃないか。
自分で壊すようなことして、どうするんだ?


二つの感情が、頭の中を交錯する。



「結子さん…。」




部屋には、規則正しい寝息が聞こえるだけ。

呼びかけながら、顔を近づける。

俺の顔に、結子さんの吐息がかかる。


俺は、禁忌を犯した。






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