なくした記憶
「ごめんなさい」
顔は笑顔で
頭にムカツキマークをつけ
はっきり言った

フンッっと言いながら前を向いた

「おいっ何言われたんだ」

とッティーが先生を気にしながら
小さな声で聞いてきた

「思い出したくない」
あの人に会って、同じクラスで
今日はいい日だと思ったのに最悪だよ

「んじゃそーゆうことで」
いつの間にかホームルームが終わろうとしていた

「あっ成木、後で職員室こい、じゃ終わり」

はぁ?私なんかやったっけ

「おいおい登校初日に何やったんだよ」

「知らないよー」

チラッとあの人を見た
まるでさっきのことがなかったみたいに
周り女の子と話している





< 18 / 58 >

この作品をシェア

pagetop