俺様彼氏は芸能人!?
そう思い講堂に入った瞬間に女子の黄色い歓声が聞こえる。

入ってきたあいつに早くも女子が気付いたらしい。

まぁそのおかげで私は誰にも気付かれず自分の位置に行けたけどね。

私が来たことに気付いた友達の梓が、こっちに向けて手を振ってくる。

その他大勢の女子と違い、あいつに群がったりしてない。


「梓・・・・・・・わたしゃぁ改めてアンタと友達で良かったと思ったよ」

「何?あの芸能人のこと嫌いなの?」

「うん。たった今大嫌いになった」

「そんな香織には残念な報告があります」


そういって取り巻きの方を指差す。

ほとんどの女子が群がってるよ。

男子でも近づいてる奴居るし・・・・・・・

何かもうここまでくると校長に同情するね。

こんな状態になりながらも弱々しい声で話し続けて・・・・・・・

って、あれ、何か今取り巻きの中にめっちゃ見たことあるやつ居た気がする。


「我等が友であるくるみが、『大輝様ぁぁぁ!!!』と叫びながらあの中へ入って行ってしまいました」


・・・・・・・そういえばくるみ、あいつが大好きだった気がする・・・・・・・
< 8 / 13 >

この作品をシェア

pagetop