紫陽花
カラカラと音を立てながら、蘇芳はドロップの缶を取り出した。
「いる、」
「ありがとう。」
口の中にスッとした爽やかな味が広がる。
「まったく、君は何も覚えちゃいないんだから。」
僕たちは笑いながら、立ち上がった。
君が僕を忘れても。
「いる、」
「ありがとう。」
口の中にスッとした爽やかな味が広がる。
「まったく、君は何も覚えちゃいないんだから。」
僕たちは笑いながら、立ち上がった。
君が僕を忘れても。
