‡不思議な彼は雨男


「本当に?」

「うん。」

私は彼が消えない内に一番気になる疑問をぶつけた。

「ていうか、あなた誰なの?」

「…雨男?」

「ふざけないで!」

私が怒っても彼は少し驚いて困った顔をするだけだ。

「うーん。そう言われてもなぁ。」

「じゃ私が今からする質問に正直に答えて!」

「…うん。いいよ。」

彼は余裕そうに微笑みながら返事を返す。
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