‡不思議な彼は雨男

その子はまだ幼くて、少し大きめのピンク色のカッパを着て長靴をはいて

…僕に飛び込んで来たんだ。


僕は水だから、踏まれても痛みは感じない。

だから、特にすることがなかった僕はその少女と一緒に夕方になるまで遊んだんだ。


少女は僕の中を飛び回って遊び、僕はその少女にわざと水(僕)がかかるようにしたりしてね。


普通の子供ならすぐ飽きるはずなのに、その少女はずっと楽しそうだった。
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